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ほのぼのノルウェー暮らし

ほのぼのノルウェー暮らし

HARDANGER


2009年の夏、ハーダンゲル方面へトレッキングの旅に出ました。
ここ数年のノルウェーは冷夏もいいところで、今年こそは
暖かくなってくれる事を期待してたんやけど、この夏は
西ノルウェー方面の天候が最悪で寒かったんよね。
初めの4日間はキャンプ生活やったんやけど、一日目暴風雨、
二日目曇りのち時々雨、三日目晴れのち曇り、時々強い雨
四日目寒波(8℃しかなかった。冬やん!) + テントにて雨漏り始まる
ってな具合で、キャンプも天気が良ければ楽しいけど
こう天気が悪いと靴も衣類もテントも湿気で不快極まりない!

後半の3日間は宿泊施設を予約してあったので、一週間キャンプに
しなくて正解やった。


キャンプ生活中のPUS家の友、カモちゃん2人組。
毎晩テントに遊びに来てくれました。 あんまり人に対して
警戒心がなく、テントの入口付近までトコトコ歩いてくるんよね。
触らしてはくれんのやけど・・・・。  毎晩パンでおもてなし
させていただきました。

  アヒル



さて、このブログによく遊びに来てくださってる方はよくご存知かと
思うんですが、2年前に悪天候のため途中で断念した
TROLLTUNGA登山。 この夏、再び挑戦して登頂に成功し
2年前の屈辱を果たしてまいりました。
しかし、無事登山を終えての感想は、もう二度とイヤ!


このコース、ノル人の間ではあまり有名な登山コースじゃないんやけど
ヨーロッパ各地からお越しになるツーリストの間ではけっこう有名。
ワタシたちが登山した日もスロヴァキアやチェコ、ロシア、ドイツ
デンマーク、スウェーデン、オランダからのツーリストばっかりで
ノル人の登山者は2人しか見かけんかった。

でもさー、ヨーロッパから来るツーリスト、北欧組を除いて
みんな軽装すぎるんよね。 山の麓とてっぺんじゃ気温差が10℃
くらいあるし、山の天候は変わりやすいので、あらゆる気象条件に
対応できるように準備して欲しいもんだわねー。

登山中、ちょっと羨ましかったのが、ヨーロッパツーリスト組の
男性ってジェントルマン!!  だって女性方全員手ぶらですよ
手ぶら!! これ反則やわ。 男性陣が女性の分の荷物も大きい
リュックに一緒に詰めて登ってました。
これ我家ではありえないなー。  ワタシ、12kgくらいある
リュック、自分で背負って登山したもん! → 自慢
まあ、大半が食料と水なので、帰りはかなり軽くなるんやけど。


このルート、登山道に標識がほとんどないので、赤いペンキで
比較的目立つ岩上のところどころに記されてる 『 T 』 という
登山道ですよ~ っちゅう意味の文字だけが頼り。
今までノルウェーのあちこちで登山したけど、ノルウェーの登山道に
ある標識には、何で目的地までの距離が記されてないんやろ?
あと4kmとか書かれてたら励みになるやん?


そんな訳で、TROLLTUNGA登山の際も、出発地点となる
MAAGELIBANENのてっぺんに、ここから3時間半という表示が
あるだけで、あとはなしのつぶて。
でも、3時間半というのは、あくまで目安でしかすぎず
今回ワタシらが実際にやってみたら、この3時間半っちゅうのは
めっさ体力のある人が休憩無しのノンストップで速歩で登ったら
片道3時間半って感じだな。
ワタシみたいに周りの景色を楽しみながら写真撮ったり
フラフラ登山してたら片道4時間半かかったわ。
それプラス、MAAGELIBANENの階段と1時間格闘したので片道
トータル5時間半。

まあ、そうそう来れる場所じゃないので、何かの競争じゃ
あるまいし、ゆっくり楽しみたいやんかー。


  M?GELIBANEN。  この階段3000段くらいあるらしいよ


  Maagelibanen   




 今回の登山も前回と同じくバラエティに飛んだお天気となりました。
 まずM?GELIBANENの横にある階段を上がりきった階段で汗びっしょり。
 この階段を上ってる途中、もうすぐ上り切るというところで
 先に到着してワタシを待ってたダンナが何かワタシに向かって
 叫んでるので、何ゆってるんかと思ったら
 線路の真ん中に蜂の巣があって、蜂が警戒音出してるから
 気をつけろー やって。


 前回雪渓のあった場所に今回は全く雪なし。
 このあたりで小雨が降り始め、そこから更に一時間ほど行くと
 今度は濃霧。TROLLTUNGA到達にあたり4箇所ほど川を横切らないと
 いけないんやけど、橋なんて便利なもんはありまへん。
 この川が、けっこう深いんよ。 しかも雪解け水なんで超冷たい。
 なので、石の上を歩いて渡るっちゅう感じ。
 しかし、この石が不安定な上に濡れてるから滑る!
 生きた心地せんかったわ。  勇気いるでー。


 TROLLTUNGAへの登山道には、こんな感じの滝がいくつかありました。
 滝の水は飲めます。  冷たくて美味しいよー。


  Foss



 山頂から見た麓にあるダム。
 前回は、このダム干上がってたんやけどねー。

 
 Damm


 過酷な登山の途中で羊ちゃんに癒される。
 けっこう標高の高いところにいっぱいいました。
 羊ちゃんの左横の赤いTマークに注目。これが登山道の目印。


  Sau




そんなわけで、いつ着くのかもわからん検討のつけようもない道を
延々と歩いてやっと着いたTROLLTUNGA。
ものすごい苦労してたどり着いた割には、この舌のように突き出た岩が
すっげー小さくてガッカリしたのであった。
しかも、この岩の上で記念撮影しようと楽しみにしてたのに
この岩にたどり着くには、岩の壁を下りないといけないわけやけど
この岩の壁には足場が全くなく綱かハシゴがないと下りるの無理。
と、二度がっかりした登山となった。

ノルウェー山岳協会の皆さん、ここにハシゴつけてください。


これ、ノルウェーの3大ガッカリの一つに登録したいと思います。



  TROLLTUNGA。  下に見えるのはハーダンゲルフィヨルド。


  Trolltunga



 で、今回は前回チャレンジしなかったことにチャレンジ。
 M?GELIBANENの横に登山道があるんやけど、ここを下りで
 チャレンジしてみました。
 ここから下山する際、2年前にM?GELIBANENに乗せてくれた
 地元住民に偶然再会。 2年前はいい体験させてもらってありがとー
 などと立ち話したついでに、M?GELIBANENの横の登山道について
 聞いたところ、25分で下りれるとかゆーやん?


  『 ほんまにほんま? ワタシらかなりグロッキー
    やねんけど 』


 と言うも、25分と言い張るので、挑戦。


 下山途中、1時間以上本降りの雨に打たれ、雨具を身に着けては
 いたもののずぶ濡れ。  雨上がりのMAAGELIBANEN横の階段は
 滑るので、雨の場合はこの階段を避けたほうが無難でござる。
 特に下りは・・・・。

 しかし、この登山道、下れば下るほど物凄い傾斜で死ぬかと思った。
 25分どころか1時間半もかかったがな。
 往復10時間以上も歩いた後のこの傾斜は過酷すぎる!
 もう二度とイヤ!


 登山の途中で出会ったスロヴァキアから来たという若者グループは
 M?GELIBANENの階段を使わずに、この道を上がったらしいけど
 道のコンディション聞いたら

 『 そんなにキツくなかったよ 』 などと涼しい顔して

     ゆーてくれるやんけ!


     おたくら、人間とちゃう!



 TROLLTUNGA登山の後は、ほんの一部やけど、こんなところにも
 行って来ました。


 ノルウェーで3番目に大きい氷河FOLGEFONNAの一部分
 BUERBREEN

 
  Buerbreen



 西ノルウェーにある有名な滝の一つL?TEFOSSEN


  Laatefossen



 L?TEFOSSENを眺めてたら虹が出た~


  Rainbow



 ノルウェーで一番ツーリストが多く訪れる滝V?RINGFOSSEN。
 ワタシらがこの滝を訪れた数日後、ロシア人ツーリストが
 この滝に転落して死亡っちゅう記事が新聞に載ってました。
 おそろしー。


  Voeringfossen  

  


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